【起業日記】第14回:銀行のWeb面談、Geminiに予習させたら8割当たった

起業日記

起業してから、おカネまわりの手続きがとにかく多い。

法人口座。これ、個人の口座と違って「審査」がある。しかも対面じゃなくてWeb面談、というスタイルが最近は増えているらしい。

三井住友銀行からも「Web面談の日程を調整してください」と連絡が来ていて、今日がその当日だった。

14時30分。パソコンの前に座り、背筋を伸ばした。

「何を聞かれるんだろう」という不安を、Geminiにぶつけた

面談の数日前、正直ちょっと緊張していた。

「何か変なことを聞かれて、しどろもどろになったらどうしよう」という、あの感じ。就職面接以来ひさびさに味わう緊張感である。

そこで思い立った。Geminiに「銀行の法人口座開設のWeb面談で、どんなことを聞かれますか?」と相談してみよう、と。

返ってきた内容は、思いのほかガッツリしていた。

  • 事業内容について(何をやっている会社か)
  • 取引先(販売先・仕入先)について
  • 設立の経緯・代表者の経歴について
  • 資本金の出所と今後の収益見込み
  • なぜ三井住友銀行を選んだのか

さらに「当日のチェックリスト」まで出してくれた。本人確認書類、履歴事項全部証明書、静かな環境……と。

これ、ほぼ面談対策の教科書じゃないか。

各質問に対する「回答のヒント」も一緒に作ってもらい、自分なりに肉付けして、頭に入れた。

面談本番、予習の成果は?

当日の担当者は、穏やかな印象の方だった。

「どのような事業をされていますか?」「主な取引先はどちらですか?」「なぜ法人化されたのですか?」——質問は、Geminiが想定してくれた項目とほぼ一致していた。

8割以上は予習どおり。事前に言葉を用意していたので、落ち着いて答えられた。

アーキテクトとして30年近くIT業界で働いてきたこと、その経験を活かして生成AIを組み合わせた開発支援をしていること、すでに具体的な受託案件が動いていること——そういうことを、淡々と、でも自信を持って伝えた。

面談は20分ほどで終了。「審査の結果は後日お知らせします」という言葉で締めくくられた。

唯一、想定外だった質問

ほぼパーフェクトな予習だったのだが、一問だけ、Geminiが用意してくれなかった質問があった。

会社名の由来を教えていただけますか?

……ああ、そこを聞いてくるか。

「なかま合同会社」という名前には、実は表向きの理由とは別に、もうひとつの意味がある。

表向きは「仲間とともに仕事をする会社でありたい」という意味。クライアントも、AIも、関わってくれる人みんなが「仲間」だという思いを込めた。

もう一つの意味である、いちばん身近な「なかま」については、自分だけの秘密だ。

審査結果待ち、という名の「何もできない時間」

面談が終わると、あとはもう待つしかない。

この「結果待ち」の時間、起業してからけっこう多い気がする。法務局、住信SBI、そして今回の三井住友銀行。いろんな「待ち」が積み重なっている。

その間も仕事は進めるのだが、どこかそわそわする。

ただ今日の面談に関しては、やれることはやった、という手応えがある。Geminiのおかげで準備万端だったし、自分の経歴と事業への想いも、ちゃんと言葉にできた。

あとは銀行さんの判断を待つだけ。

……たぶん大丈夫、だと思いたい。

今日のおまけ:年金事務所の書類もできた

面談が終わった勢いで、ずっと後回しにしていた年金事務所への提出書類(新規適用届など)も一気に仕上げた。

起業すると、こういう「地味だけど重要な書類仕事」が山積みになる。

一人でやっているので、誰かに頼む、という選択肢がない。自分でやるしかない。でもまあ、それはそれで、達成感があるのだ。

今日もちゃんと、会社を動かした。

後日談:わかる人には、わかるらしい

この「会社名のもう一つの意味」、面談ではもちろん話さなかった。

ところが後日、仲のいいバイク屋の店主に会ったとき、なんとなく話題になって——「ひょっとして、そういう意味じゃないですか」と、あっさり言い当てられてしまった。

さすがである。長い付き合いだけある。

わかる人にはわかる。それがわかって、なんだかうれしかった。

コメント

タイトルとURLをコピーしました