契約書がほぼ完成した、と思っていたら——先方からひとつ、鋭い指摘が来ました。
📋 「死亡時の条項を入れてほしい」という依頼
知り合いのバイク屋さんから届いたのは、「当事者が死亡するなど意思確認が困難になった場合の契約終了条項を追加してほしい」というリクエストでした。
正直、こちらは想定していなかった。でもよく考えれば、個人事業主同士の契約ではとても大切な視点です。「意外としっかり考えているな」と思わされました。さっそく条項を追加して修正版を作成。これにて契約書の内容は完成です。
🖊️ さて、署名をどうするか問題
次の課題は署名です。今どき紙に印鑑を押して郵送——というのは避けたい。電子署名でスマートに済ませたいところです。
クラウドサインやDocuSignなど便利な電子署名サービスはいくつもありますが、どれも有料。まだ創業したばかりでそこにお金をかける余裕はありません。
というわけで、Adobe Acrobat(無料の範囲)で電子署名をする方法をいろいろ調べて試してみました。
💻 Acrobatで電子署名——思ったより難しかった
手順としては、こういう流れです。
- こちらがAcrobat上で電子署名を行う
- Acrobatの機能を使って先方へ「署名をお願いします」というメールを送る
- 先方は受け取ったメールからPDFを開き、氏名などをタイプして返送する
これで双方の署名が揃う——という仕組みです。無料でできるのは嬉しい。
ただ、IT技術者の私でもなかなか手こずりました。Acrobatの画面のどこに何があるかわかりにくく、署名フィールドの設定や送付先の指定など、ひとつひとつ調べながら進めていく作業になりました。
二日がかりで、なんとか両者の署名が揃った契約書が完成。
🕐 タイムスタンプにも気をつかった
電子署名でもう一つ大切なのがタイムスタンプです。「いつ署名したか」を第三者が証明できる形で記録しておかないと、後から「署名の日時が違う」というトラブルになりかねません。
正確な署名日時を証明するには、タイムサーバー(時刻認証局)を使ってタイムスタンプを押すのが正攻法です。Acrobatにもタイムスタンプサーバーを設定する機能があり、これを使うことで「この日時に署名が行われた」という記録を埋め込むことができます。紙の契約書に日付印を押すのと同じ役割ですが、デジタルの世界ではより厳密な対応が必要になります。
こういうところまで気を配らないといけないのが電子署名の奥深さ——というか面倒くさいところでもあります。
💡 気づいたこと
「無料でできる」と「簡単にできる」は、まったく別の話だということを改めて実感しました。有料サービスはその手間を買っているわけで、価格なりの価値はある。
とはいえ、一度やり方を覚えてしまえば次からはスムーズにできるはず。最初の一回を乗り越えた、ということで良しとします。
これにてなかま合同会社、初の正式な契約が締結されました。小さな一歩ですが、確かな一歩です。


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